戦友

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2010/11/29

久しぶりに病院でのお話☆

赤ちゃんだからってばかにしちゃーいけないよ♪
正義感もあれば、負けん気が強いってのもある。
個性は様々、みんなみんなひかってる♪

そして赤ちゃん同士は通じ合うのだ☆


それは入院中のこと。
ICUから病棟に上がって数日、
お隣にかわいいかわいい男の子ちゃんがやってきた♪
のちに戦友となる彼。
5ヶ月程人生の先輩。

先輩は離乳食もがっつり食べられるほどスクスクの成長っぷりで、
片言だってお話できるし、空気だってがっつり読める☆

とーってもかしこいちゃんで、そのセンサーは敏感の極み(^^)

自分が何をされたのかきちんと理解していて、
だからとっても白いお洋服が怖い(><)

病室の通路側に居た彼は、通路を歩く白いお洋服の看護婦さんや
先生の動きに敏感(^^)

何をしていてもその影をこっそりと目で追う・・・
そして・・・
ある一定の距離より近づいてきた日にゃぁ~・・・

「いやぁ~ん(><)いやぁ~ん(TT)」

男の子なのに、女の子ちゃんみたいなその「いやーん」が
あまりにも可愛くて、本人必死なのに、
私たち大人はニコニコしてしまうm(__)m


ある日のこと、待ちに待ったドレーンから解放される日。
待てど暮らせど先生がこない。

お願いだから早く・・・
痛いことは早く済ませてあげてほしい・・・

そうこうしている間におひるを過ぎ、、、
はたまた夕方を過ぎ・・・
あたりは真っ暗(><)

先生きました。

「緊急手術が入ったもので・・・」

がーん(TT)

大好きなだっこちゃんもお預けで、この何日もの間、
ドレーンに繋がれて頑張ってきたのに、
どうして最後の最後でこんな(><)

と、その時!!

「あー!!!あーあーあ!!!あっきゅーーーー!あっ!うぅぅ!!ばばばっ!」etc・・・

奏祐さん、先生へ猛アタック☆

戦友の見事なまでの頑張りにココロ打たれた奏祐さんは
黙っていられなかったのね(^^)

さすが親の子。
良くも悪くも正義感は人一倍♪

これにはさすがの先生も
「別に夜でもできるっちゃできるんですよ(^^;)」

じゃ、なんでしないのか?

やっぱりそれはマンパワー。

万が一出血がひどいだとかなんだとかになったとしても、
十分に手が足りるかどうか・・・
ということで、それを聞いた瞬間、その場にいた全員が

しーん・・・
なるほど・・・

「だったらもう一日待ちましょう・・・」

ということで、翌日までもう少しの我慢となったのでした(TT)

それを見ていた私。
なんだか奏祐をまたとってもぎゅっとしたくなったな♪

お友達が一生懸命頑張っている姿をちゃんと理解して
先生に自らお願いするあたり・・・
そのパッションときたら・・・
あー♪やっぱり我が子♪

かわいいでないの☆

なんだかほっこりと、とってもうれしい瞬間でした。


お隣のSHOくん・・・
そして彼のファミリー。

とってもいいご家族で、とってもいいお子さんで・・・
どれほどまでに癒されたことか。

奏祐も、きっと勇気づけられて支えあうことが出来たのでしょう♪

だからほっとけなかったんですね♪

私たち家族も、SHOくんファミリーのおかげで、
楽しい病院生活を送ることが出来ました♪

今はおうちで元気にされているよう♪

みーんなそれぞれがスクスク育ってくれること、
ニコニコ毎日を過ごしてくれることを心から祈ります。

素晴らしい戦友との出会い。
感謝感謝でした♪

またいつか、
会えるその日が楽しみです☆

Half Birthday

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2010/11/24

早いもので・・・
肺呼吸歴6ヶ月となりました♪
あと6ヵ月したら、ホールケーキに昇格です☆

奏祐が産まれて6カ月。
たかが6カ月ですよ?
なのに、ものすごく濃ゆい6カ月でした。

31年間も生きている私なんかじゃかなわないほど、
すごい人生経験をされた奏祐さん☆

ちいさいのにすんごいパワーで、我が子ながら尊敬しちゃいます♪

奏祐のおかげで、新しい出会いが沢山の半年間でした。
かけがえのないお友達、戦友とも言うべき仲間。

そして、奏祐にはとっても沢山のことを教わりました。

命のたくましさ、かがやき、はかなさや強さ。
耳を傾け、心を傾け、穏やかな心ですべてを受け入れることから、
前向きに未来へと進むことができ、成長することができるんだということ。

そして、、、
わたしという人間がとってもちっぽけで、
ものすごい沢山の支えの中で生かされているんだということ。

その幸せをかみしめることができる喜び。


奏祐の心臓の事がわかったとき、6カ月をこんな風な心境で
迎えられることを容易には想像できませんでした。

21トリソミーが分かった時から、一番心配していた
命にかかわる合併症。

何もないと言われていたはずなのに、
でっかい穴が開いているとわかって、
真っ暗闇に放り出されたような気持でした。


手術が必要。
急ぐ。
生後6カ月までがリミット。

でも・・・
手術できる状態かどうか・・・


命について、どれほど考えさせられたかわかりません。
祈ることしかできない無力さに、情けなくてどれほど涙したかもわかりません。

だけど・・・
みんなの祈りのおかげで、そして先生の腕のおかげで、、、
こうして家族そろっておうちで生後半年を祝うことができ、
「1歳の誕生日にはね・・・」なんてお話ができるんです。

私たちにとって、このハーフバースデーは、
とっても意味深いものでした。

本当にありがとう。

彼に恵まれた奇跡に心から感謝しこれからの彼の成長を
心から祈ります。


奏祐・・・
愛してるよ♪

奏祐くんのトカゲさん

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2010/11/20

産まれた瞬間から"ゴール(死)"に向かって進んでいく。。。

それはみんなに同じで、その長さが違うだけ・・・

そんなことは知っている。

だけど、どうしてそこにこんなにも色んなものが詰まっているんだろ。

答えなんて出ないのに、
命について、そのたくましい輝きを見せつけられるたび、
真剣に考えてしまう。

ICUで執刀医の先生とそんなことを話した。


奏祐の心臓は心室の真ん中の壁にどかーんとおっきな穴があいていて、
それがいわゆる「心室中隔欠損症」。
これが原因で普通なら血圧が右室20/左室100のところ、
右室100/左室100で保ってしまう。
血液の漏れは56%。
半分以上が漏れている。
それが原因で、心臓だけにとどまらず様々なところへ合併症を
引き起こしてしまう。

産まれてからずっと、24時間はしりっぱなし、
しかも通常の人が0kgの負荷だったとしたら、その5倍、5kgの負荷を背負って。。。

そんな表現で心臓と肺への負担についてお話してくださいました。

でも・・・
この「異常」、現在の世の中だから「異常」なんだそう・・・

???

つまり・・・

現在の地球上の酸素濃度は21%。
でも、地球の歴史の中では、酸素濃度は常に変動していて、
もっと酸素がうすかった時代があったり、濃かった時代があったり・・・

私たちの今の体はこの21%の酸素濃度のこの世の中に合うように出来ているんだけど、
それがちょっと違う時代で止まってしまっているのが奏祐の心臓。

別に奏祐だけの話ではなくて、他にも色々な心臓病がある。
でも、それだって時代がちがったら「正常」だった可能性は高いのだ。

なにが異常で何が正常かなんて、その時その時の時代や状況が決めるもの。

心臓に穴が開いていないと生きていけない時代もあったり、
不整脈がないとだめな時代があったりもするのだ。

ちなみに、生きている環境によるところも多い。
その証拠に・・・
心房中隔欠損→くじらさん なんだそう。
水深3000mとかまでもぐった日には、肺は一気に押しつぶされてしまう。
それでも大丈夫なように、心房の壁に穴をあけてある。

そして不整脈がないとダメなのはとりさん。
高度1万メートルなんて飛行機みたいな世界を飛ぶ鳥が、実際にいるのだけど、
その子たちは不整脈じゃないと不正解。

お腹の中で胎児は進化をたどるなんて言われているけれど、
そのどこかで進化完了と想いこんじゃったのでしょうか???
なぜだか人間としては不完全な状態で出てきちゃったんですね(^^;)

先生に言わせると、疾患のある心臓の状態を色々調べると、
他の動物の心臓に当てはまることが多いそうです。

ということで奏祐くんの心臓さんはどちらさんでしょう?

と先生におたずねしたところ・・・
「トカゲさん」だそうです(^^;)

勉強あんまり好きじゃなかったはずなのに、こんな話は大好きで、
場所がICUだということもすっかり忘れて先生と話しこんでしまいました(^^;)

もしかして時代が違うかったら、奏祐の心臓が正解で私の心臓が不正解(^^;)
緊急手術で心臓に穴を開けなくちゃいけない・・・なんてことが起こりうるわけですね(^^;)

今までの長い地球の歴史の中で起こってきたような変動が起こる時、
その時に同じような人間ばっかりだったら・・・
人類は絶滅してしまいます。

遺伝子は賢いので、変動に耐えうることができるよう、違った人間も作り出すのだそうです。
(うちのぼっちゃんは21トリソミーでもありますので、神様からえらい役割を頂いたんですね☆)
それが遺伝子の多様性なんだとかなんだとか・・・

語弊があるかもしれませんが・・・

でも、それって親にとってはびっくりなことが多々あるわけで・・・
何にもないに越したこたぁないはずなんですけどね(^^)

でも、どんな子も、必要とされて産まれてきているんです。
生物学的にも。

だから「なんでやろ?」なんて疑問がもしうまれたとしたら・・・
それは愚問です☆

必要とされ、その形で産まれてきたのですから、すべてを受け入れて、
大切にしましょう。

そういうことらしいです☆
(少し前のお話だし結構難しかったので記憶がすこーし薄れていて間違っていることがあったら
ごめんなさい。でも、だいたいこういうことです☆)


ちなみに・・・
21トリソミーの私の息子。
21番目の染色体が3つ。
「ヒトより1つ多いのですが・・・
その1つになにが詰め込まれているのでしょう・・・
知っていますか?」
先生に尋ねられました。

答えは
「しあわせ」
なんだそうです。

親である私たちはすでに実感しています。

沢山大変なこともありますが、そうです。
この子の中には幸せが沢山詰まっています☆

私たちにそれをくれるもんですから、なくなりやしないかと心配になりますが、
そんなことはありません。

大変な手術を乗り越えた息子。
あとは元気元気に復活するだけ♪

これからが、とっても楽しみです。

退院 (ご報告が遅れましたm(_ _)m)

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2010/11/19

先週の水曜日 11月10日に無事退院いたしました。
応援してくださったみなさん。
本当に本当にありがとうございました☆

帰宅して早々、おおはしゃぎの奏祐です(^^)

奏祐も、赤ちゃんなのに病院という空間で、
空気を読んで、ものすごく頑張っていたんだと思います。
この頃からというもの・・・赤ちゃんなんだけど・・・赤ちゃんがえり?
新生児のような感じになって、だっこちゃんだっこちゃんが止まらず、
ミルクも3時間おき。
寝てると思っておろしたところで、またも「びえぇぇぇ~ん(TT)」。

薄目を開けて、監視を休めない奏祐さんです(^^)
ということで、退院のご報告やお礼がとっても遅くなってしまいましたこと、
本当にすみませんでした。
心配してくださって、気にかけてくださっていたのに、
なかなかタイムリーに連絡をとれなかったり・・・
本当にすいません。



前回のブログの翌日、朝からエコー、心電図、レントゲンと
検査がありました。

心電図はよくわからないし、レントゲンも見てはいないけれど、
エコーは付き添いますので、しっかりと画面が見てとれます。

母はまた気付いてしまいました。
どうやらものすごく吹き出ている赤いものがある・・・

なにもない
大丈夫

そんなことを言われて臨んだ最初のエコーを思い出して、
私は気が気じゃなく、とても心配がつのりました。

結果は、「大丈夫な範囲の漏れ」でした。

というのも。。。
穴が開いていたところは、布と針でふさがれたわけです。
いくらそれが特殊だからと言って、完全に液体を封じ込めるのは困難。

数ヶ月間かけて、ゆっくりとそこに自分の筋肉が巻きついていくことで
血液が漏れるのはおさまり、完成となるそうです。

そのほか、気になるところも数か所ありましたが、
すべて外科的には予想の範囲とのことで・・・

あとは経過を見て行くことしかできません。

なんにしたって、親にとってはすべてが不安で心配なのです(^^;)


術後半年間は確実に続くと言われている免疫不全。
ワクチン接種ができないことはもちろん、
風邪が重症化したり最悪の場合は命取りになるなんて可能性もあるそう・・・

風邪なんてどこに潜んでいるやらわからないし、
気をつけていてもどこまで防げるやら・・・(^^;)

でも、手術は無事に成功し、そして
順調に回復していっているとのこと。
その証拠に、ミルクの飲み方が半端ありません。
もともと700いけるかいけないか、平均したら600台後半とかいった
感じだった量が、だいたい毎日900~1000に跳ね上がっています。
術後げっそりだった奏祐も、いまじゃまんまるちゃんです(^^)v

これも、本当に応援してくださっていた皆さまのおかげです。

どんなに助けられたか・・・
本当にありがとうございました!

出来る限りの事をして、経過を見守りたいと思います。

今後もこの入院のお話や病気の事だけにとどまらず、
色々な事をつづっていきたいと思います。

どうかよろしくお願いします♪

経過報告 自由度↑UP

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2010/11/07

前回の経過報告以来、めざましい回復を見せた奏祐。
日に日に身軽になっています☆

ICUで人工呼吸器が抜け、一日おいて病棟へ移動した後、
すぐにドレーンがはずされました。

ドレーンがつくなんて予想外だったので最初はほんっとに
びっくりしました(><)

心臓の手術では必ず心膜と胸腔に水がたまるのを防ぐため
術後必ずドレーンを入れるそうです。

ちなみに、心臓手術のための傷は抜糸しないのに、
ドレーンの傷は抜糸が必要です。

ドレーン1つに対して、1カ所だけ縫うのですが・・・
えくぼちゃんのようになってしまうことがあるそうです(TT)


そしてその翌々日、尿管が外されすこし楽ちんになった奏祐。
この頃になるとミルクの量も少し増え、60ほど飲めるようになっていました。

でも、やっぱり足りないのです(><)
ということで、無理矢理ねんねさせられた後、
夢の中でおっぱい中。
ガーゼを吸って気分をまぎらわせます。

そしてまた2日ほど経過。
今度は首の静脈から心臓付近へ直接送り込んでいた点滴が外されました。

ものっすごい種類の点滴が首へとつながっていて、
とっても痛々しかったし、本人もなんだか気になって気になって仕方なかった
様子でしたが、これがはずれてすっきり♪
だっこが楽ちんになりました☆

この頃にはすっかり拘束着ともバイバイ完了していて、
本人もきもちがすっきりです☆
とはいえまだ酸素濃度を測る機械と心電図と腕の点滴はついていて、
まだまだ病人らしい様子です。

さらに、ドレーンの抜糸もすんでしまいました(^^)
はやっ!
抜糸って、普通1週間くらいかからないかしら?
ま、大丈夫なんでしょう☆


そして、ついに昨日、腕の点滴もとれましたよ♪

自由度が格段にUPした奏祐。
酸素濃度計もポータブルに変更してもらって、
術後初の病棟内お散歩☆

気分最高です♪


この頃になるとミルクは80cc/回×8回/日。
それでも足りない奏祐さん。
元気な証拠ではありますが、水分制限解除はされてなかったので、
お散歩とおしゃぶりでごまかしています☆
おしゃぶり。

本当はとっても苦手だった奏祐。
ミルクが足りないと嘆いている間に上手になりました♪


そして今日!
なんと!!
ミルクフリーになりましたぁ~!!!


ミルクで完全栄養管理でミルクの量で完全水分管理。
これで体内に水がたまるのを防ぎ、心臓の回復につながるよう
体重もコントロールされていたのですが、
つらーい時期を乗り越え、おっぱい解禁プラスミルクも自由に
好きな用に飲んでいいことになりました♪


奏祐、満足すぎて本日爆睡です。



今までいろんなことをがんばって我慢して乗り越えてきた奏祐。
いっぽいっぽ少しずつ少しずつ、それでもめざましい回復を見せ、
ようやくここまでたどり着きました☆

今日、やっとおなかを満たすことができて、
今までの疲れもどーっときたのでしょう。
私たち家族も日に日に増す「ほっ」に加え、
日に日にどっとくる疲れ。

奏祐のベッドに私。
ゆらゆらに奏祐。
簡易ベッドにパパ。
久々の川の字ねんねをしました☆


ちなみに、術後の合併症であった無気肺もなおりました(^^)v



毎日毎日1つずつ、何かしら回復への進歩がみられ、
そのたびに感動して涙し、たまらなくうれしい気持ちに
なりました。


中でも、術後初めてのにこにこ笑顔をみられた瞬間や、
術後初めてのだっこができた瞬間。
そして術後初めておっぱいを飲んでくれた瞬間なんてのは、
わすれられません。

当たり前に見えることが、とってもすてきなことであると
気づかされます。

明日月曜日はエコー検査。
レントゲンはちょくちょくかけてもらっていましたが、
エコーは術後初めて。
良好な経過であると信じて、検査を受けたいと思います。


そしてこの検査結果によって退院の時期が決まる見込みです☆


また家族で毎日を過ごせる♪
そんな瞬間が近づいているという実感。


うれしい☆


このまま無事完治への道を歩んでくれること、祈りたいと思います☆

経過報告 ICUから病棟へ

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2010/11/02

抜管に続き、順調にICUから一般病棟へ
上がることが出来ました奏祐です。

ICUでも人工呼吸器がはずれて、少しずつ鎮静剤から
覚めて行く過程において、くちが渇くだけじゃなくて、
空腹感も戻ってきていた奏祐。

術後、徹底的に管理されている奏祐。
おっぱいを与えることは、抱いてはいけないのでもちろん
できないのですが、ミルクももらうことはできませんでした。

心臓や肺など、回復を助けるため、一時的に体重を
いっきにしぼりこむためというのもひとつです。

ただ・・・
見ているこちらは胸が痛い。

あまりにも"おなか減ったよ(><)"のおくちをするので、
母願い出てみました。

すると♪
5ccだけOK☆

ほんのわずかですが、先生が色々な事を考えた上で許可してくださったミルク。
私たち家族は、心から喜びました☆

ところが・・・
本人にとっては"もうおわりなんっ?!"といった具合で・・・
おこっちゃった(^^;)

ということで病棟でしばらく様子を見て、結局夜には20ccを頂けるようになりました♪

そして術後初めての抱っこが叶ったのもこの瞬間。
色々くっついてるので、恐る恐るではありますが、
なんとか抱っこできました☆

術後はあまり動かしてはならないのと、点滴など様々な管が
繋がっているため、ひっこぬいちゃわないように拘束着の着用を
余儀なくされます。
でもこれは命を守るため。

拘束着といっても、ものっすごくかわいらしいものなので、
そんなにものものしさはないのですが、
やはり自由が利かない歯がゆさから本人も
"なーんかへんだなぁ???"の様子。

それに・・・
それだけじゃなく、命を守るための管もたくさん。
親にとっても本人にとっても我慢我慢の数日間でした。

ものっすごいがんばった我が子を抱きしめたくても
抱きしめることができません。
小さな手を少し握ってみたり、
おでこや頭に触れてなでてみたり・・・
その程度しかできないんです。
それが親にとってはとっても切なかったりするんですね。

でも、やっとこさ抱っこできるところまでになりました。

パパもママも・・・
抱っこしたその瞬間。

こみあげてくるものがありました。

「よう頑張ったなぁ・・・えらかったでぇ・・・」
そんな簡単な言葉しか出てきません。
想いはたくさんあるのに・・・
何て声をかけていいかわかりません。
ただただ感動して、ただただ涙が止まらなくて、
胸が詰まってしまって、
「うんうん」
うなずくので精いっぱい。


手術当日を含めて4日目で人工呼吸器がはずれ、
5日目でICUを出てドレーンが抜けて・・・
もしかして早ければここから1週間程度で退院という
段取りになれるかもしれません。

気になっていた無気肺は3ヶ月くらい、時間をゆっくりとかけて
そのうちポンっと治ったりするそうで、入退院に関わるような
大変な状況ではないと診断されているようです。

とっても順調です。

赤ちゃんの回復力に、本当にびっくりです(^^)

そして、この場をかりて・・・
応援して下さって、祈りパワーを届けてくださった皆様。
本当に本当にありがとうございました。

まだまだ気を抜けるところではありませんが、
なんとか順調に回復に向けていっぽいっぽ進んでいます。

頑張った本人はもちろん、ここへ導いて下さった先生方、
そして祈ってくださった皆さんのおかげです。

沢山の人たちにこうやって助けられて、
今を迎えることが出来ました。
それがどんなに心強く暖かで幸せなことか、
こころの深いところから実感しています。

まだまだ書き綴っていきたいと思いますが、
ひとまずここで感謝を伝えさせていただきたいと思いました。

本当にありがとうございましたm(__)m

入院当日をふりかえる

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2010/11/01

入院当日の様子です↓

↓そして、病棟ベッドのいろいろ↓



今は絵本以外のお守りや奏祐ベアが
ICUで見守り隊長を24時間引き受けてくれています。
ありがとうございます!!



当日は翌日からの検査についてのお話のみ。
そう思っていたけれど、病棟に到着してすぐ、
あれよあれよという間に奏祐と離れ離れ。


帰ってきた奏祐の左手には留置針。
採血があったなんて・・・
沢山泣いた後、とっても元気に心臓レントゲンと心電図。

大丈夫かなぁ?そう思っていた母の不安をよそに、
心電図の機械にワクワクがとまらない奏祐。



なぜなんでしょうか・・・

あのぺたぺたはりつける心電図の電極部分がとっても大好きな様子で、
ニコニコさんが止まりません(^^;)


複雑な母の心をよそに、心電図すぐ終了(^^)v



「寝てる子みたいにきれいな心電図」
だったそうで、お利口さんぶりをめっちゃ褒められて気分最高の奏祐でした(^^)

そしてレントゲン。


固定のためにアミアミを体に巻かれるのですが、
やっぱりそれも大好きなようで、
またもニコニコさんがとまりません(^^;)



母・・・だんだん複雑な心境が増してきます(--;)

縦に無理やりされたときに少し「ふえぇん」と泣いちゃったものの、
お利口さんと褒められてやっぱりここでも気分が良い奏祐でした(^^;)



残るは心エコー。
いったん病棟に戻って、眠った状態でエコーに臨むために
眠薬をのんで、「だんだんあなたはねむくなるー」の世界。



思ったより早く眠りに就いた奏祐。
すやすやの寝顔に母うっとり☆

そうこうしている間に心エコーの順番がやってきたので、
検査室へと移動。


眠ったままの奏祐をベビーカーにのせて運んでおろして・・・
ジェルでべったべたにして機械をあてる。

機械をあて始めてわずか数分。。。

?!

おきたっ(><)

起きて嫌がったりあばれんぼちゃんしたりすると、
検査ができないので、
また眠薬を飲むところからやり直しになってしまいます(><)

母ヒヤヒヤ。先生たちもひやひや。。。



ところがどっこい、やっぱりここでもニコニコさん。
と言うか、それを越えて、ハイテンションで超ご機嫌(^^;)

ジェルを塗られて機械がべたべたと動くのがどうも面白いようで、
先生の腕を足でつかんでみたり、
きゃっきゃきゃっきゃ喜んでみたり・・・
わかってるのか分かってないのか・・・
自分の心エコー画面をガン見したり・・・



ここまでくると先生たちも褒めるよりなにより爆笑です(^^;)

母・・・ここまでくるとめっちゃ複雑な心境。
心配を越えた複雑です(><)



大丈夫か・・・我が子よ・・・


普通、嫌がるんじゃないの?

そうこう言うてる間にも無事検査終了。



そしてその夜、この結果をもとに
翌日のカテーテルの検査説明が行われました。

カテーテルの必要性。
マルチスキャンがあるこの発展した世の中で、
どうしてそんなリスクをおかしてまでカテーテルをいれなくちゃいけないのか。
などなど・・・

そして私、せっかくなのでと思いきって聞いてみた。

医龍3で、心房中隔欠損カテーテルだけでなおしてたけれど、
どうして心室中隔欠損には適応しないの???

ところがどっこいっ?!
アメリカではすでに心室中隔欠損もカテーテル手術をしているっていうじゃなーい?!

まーた日本の厚生労働省かっ!
のろのろさんがっ?!
と思ったのだけれど、どうやらそれはとてつもないリスクの大きさに
厚生労働省が「慎重をきしている」ということだったみたい。

ただのろのろさんなだけじゃないのね(^^;)
失礼っ(^^)

ちなみに、心房中隔欠損のカテーテル手術の決まりは、
基本15キロ以上体重があること。

・・・


手術できるかどうか・・・とか
手術をめちゃ急ぐとかなんとか言われている状態の奏祐。
どっちにしても待てない(TT)

最初手術出来るというステージにたてることを本気で祈っていた。
だって手術出来ない場合があってそれはまずいって言われてたから。

だけど、どうも雰囲気的に手術に向けての話が進んでいるんじゃないのか?
ってなった途端、手術よりもっといい方法で治してあげられないのかと思ってしまう。

元気になるために手を尽くすこと、そして尽くせるということが
どんなに幸せかもう一度ちゃんと考えなくちゃね。
わかってるけど複雑。
頭と心が連動しない。



変な感じの一日目だったぁ。。。

経過報告 抜管

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ICUに入って4日目。
挿管チューブがはずれました☆
ICUでその後の様態を見て、おちついていれば、
はやければ今日中にも病棟に戻れるかもしれません☆

ありがとうーーーーーーーー!!!


心臓の峠は24時間ですでに越えていたものの・・・
肺の状態が良くないということで、とても心配していました。

心臓の穴が原因で産まれてからずっと
肺をいじめつづけていたということで、
肺がすでに弱りきっていたとのこと。
酸素を上手に体内に取り込めず、人工呼吸器がはずせない状態でした。

現在の地球上の酸素濃度は21%。
私たちは通常呼吸をすることで、その濃度の酸素を体内に吸い込み、
肺で血液中へと流して全身に酸素をおくります。
その際、全身にめぐる血液中の酸素濃度は98%から100%。
少し弱い人でも95%以上を見込みます。
いわゆる"サチレーション〇%"ってやつです。

でも、奏祐は機械で酸素濃度を81%まで上げてやっとこさ
人並みに酸素をとりこめるという状態でした。
これが日に日に改善してくれなくては、そしてその改善が7日間以内に
みられなければ、合併症のリスクがまたぐんと上がってしまう。
そういうことでした。

でも、奏祐がんばりました☆
人工呼吸器による合併症"無気肺"という症状が右肺上部に
少し残るものの、昨日の2時に人工呼吸器をはずして
自発呼吸で酸素を人並みにとりこめるところまで回復しました☆

無気肺とは、タンが上手に出せないことで、肺の一部がつまって
空気をとりこめない個所が出来てしまうことです。
人工呼吸器でむりやり気管のふたをこじあけていたので、
異物を感じてタンが通常よりよく出るのですが、
同じく呼吸器という障害物のせいで、なかなか上手に外へ出してあげれなので、
そういったことになります。

あまりひどいと心配なのですが、
奏祐は姿勢をかえたりすこし動かすことで自然ととれる程度だということで、
そのほかの心臓や肺の状態が落ち着いたことから、
人工呼吸器をはずすという結果になったようです☆
今は鼻から酸素を"ゴ~"っと送り込むチューブがついていますが、
人工呼吸器を外せたことで鎮静剤も少しずつ量をへらし、
表情も沢山出てきました☆

頑張ったご褒美のプレゼントをICUへと持って行った私とパパに、
一生懸命何か話しかけようとしてみたり、少し笑顔のような雰囲気を
見せてみたり、何よりしっかりと指を握ってきたり・・・

「めっちゃ頑張ってるから、もうちょっとまっててなぁ~!」
そういうかのように、その力強さをみせてくれています。

毎日毎日、少しずつ少しずつ回復へと進んでいる奏祐。
日々感動させてくれ、私たち家族の眼はまっかっかが定番になりつつあります(^^)

まだまだドレーンや首静脈からの点滴など、
ものものしい管がついてはいるのですが、
それでも本人ぐずることもなく、
みんなのパワーを頂いて、一生懸命回復へと頑張っています。

まだもう少しかかりますが、このまま焦らずともしっかり治療して
元気元気になってくれることと信じています。

ひとまず、少しだけまた"ほっ"としました☆